口腔外科とは虫歯や歯槽膿漏あるいは入れ歯の治療だけではなく、口の中に発生するいろいろな疾患に対応する診療科です。
簡単な小手術を行ったり、親知らずの抜歯、炎症や外傷の処置、重篤な口腔内の疾患の早期発見、これらの疾患に対して、専門病院の紹介をしたりしています。
・埋伏歯
親知らずがうずく、痛い。歯科でレントゲンを撮ったら親知らずが埋まっていると指摘された。なかなか永久歯が生えてこない、など。
・顎関節症
口が大きく開かない、顎を動かすとカクカク、ジャリジャリなど関節の音が鳴る、顎を動かすと痛みがある、など。
・歯に起因する炎症
歯茎が腫れて痛い、顔が腫れてきた、など。
・口内炎
口の中の粘膜が赤くただれている。口の中に触れると痛い小さな潰瘍がある、など。
・良性腫瘍
頬の粘膜や舌にイボのようなものや「できもの」がある、など。
・顎嚢胞
顎の骨が膨隆してきた。歯科でレントゲンを撮ったら顎の骨に骨透過像があると言われた、など。
・粘液嚢胞
しばしば唇の内面や舌に透き通った膨隆ができて、つぶれることがある、など。
・舌小帯強直症
舌の下面の突っ張りが強く、舌の動きが悪い、など。
・外傷
転倒して口の中を切ってしまった。歯をぶつけてぐらぐらしている、あるいは歯が抜けてしまった、など。
・補綴前処置
上顎(口蓋)の中央や下顎の内側に骨の堅い出っ張りがあって、入れ歯を入れるのに邪魔になっている、など。
親知らずはその生え方や位置によるものの、おおむね下記のような問題を引き起こします。
1.歯肉が腫れる
2.歯列への悪影響
3.噛み合わせへの悪影響
4.虫歯
5.口臭の原因
6.歯周病の原因
現代人の顎は狭くなっており、曲がって生えてきたり、歯茎の中で横に生えることで隣の歯に悪い作用を引き起こしたりします。従って、抜歯するケースが非常に多いです。
[抜歯の際の注意点]
歯を抜いた後は、傷を治すための炎症が始まります。術後48時間が炎症のピークとなり、それ以降は徐々に改善していきます。その期間、鎮静剤を使用することなります。
お薬を飲まれている方(特に抗凝血剤)を使用している方は、安易に血を固めることができないので、内科の医師と連携をとりながら進めていくこととなります。
口腔癌は、口の中に白や赤い点・腫れとして始まります。
口腔内にできものが出来たら、歯医者さんにかかりましょう。
塗り薬を使用して10日間経過しても治らない場合は、口腔癌の可能性が高いです。
ただし、過度の疲労などによって例外があり得ますので、細胞診を行ってから結果がわかります。
悪性の病変でない場合につきましても、白板症や紅板症等の前ガン病変と診断された場合は定期検診を行いフォーローアップして行きます。
顎の関節に、痛い、音がなるなどの不快症状がある方は、ご相談ください。